Philosophy
なぜ描くか
2003年 千葉県八千代市生まれ。2026年 多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。
「他人の物差しから降りること」をテーマに制作している。
幼い頃から臆病で優柔不断だった私は、いつも誰かの評価や価値観を頼りに生きてきた。なんとなく描いた絵が人に喜んでもらうことが嬉しくて、「人を喜ばせるものを作りたい」と多摩美術大学グラフィックデザイン学科へ進学した。
しかし、デザインを学ぶ度、私は苦しくなった。何故かわからなかった。望んだはずなのに、なりたかったはずなのに。
私は私が分からなかった。
心にモヤがかかる度、私は深く思考に沈む。絡まった糸を解くように、考え考え、やっと気づいた。
デザインは「私の想い」を伝える仕事ではなく、「誰かの想い」を伝える仕事だった。私の作る「原動力」は「私の想い」で、本当に伝えたかったものは「私の中の言葉にならない感情」だった。
強くありたい気持ちと曖昧でいたい気持ち。その相反する感情のあいだを行き来しながら、自分自身の感覚を取り戻すための絵を探り続けている。
Goal
体温のような絵を描きたい。ある人には冷たく、ある人にはあたたかく感じられるような。私の作品が、誰かが他人の物差しから降り、自分の感覚を信じるための小さな手がかりになることを願っている。